目次
IDP運転適性検査表の見方
注意力
持続力
慣れの早さ
判断力
安定性
短気・あせり
責任感
根気・忍耐
社交性
積極性
大胆横着
遵法心
精神的不健康
点数の見方
検査結果は「-3」から「+3」までの点数で示されます。中央の「0」が平均で、右側(プラス)へ行くほど良好、左側(マイナス)へ行くほど注意が必要という意味です。
この後に続く各特性のグラフも同じ考え方で読み取れます。「*」印がグラフの右側にあるほど良好、左側にあるほど注意が必要ということです。
総合評価の見方
検査結果の最後には、自動車運転に関する「総合評価」が1〜5の5段階で示されます。
IDP運転適性検査表の解説
適性検査の意義
安全運転に必要な要素は、⑴運転技術、⑵道路交通関係法規、⑶通行場所の環境の理解と、⑷運転適性です。第⑴、⑵項は走行経験と共に向上するが、第⑶項はその場所に行かねば体験出来ない。これらに反し第⑷項は比較的安定して変わらない要素です。この第⑷項を測るのが、又、これに基づいて自動車運転学習者に助言勧告するのがこの適性検査表の狙いです。
安全運転に必要な適性は一言で言えば注意力で、⑴一瞬にどれ程広い外界を、又は多くの事柄を把握理解するか(注意の範囲、巾)、それをどの程度正確に行うか(正確度)と、その注意力がどの程度の長時間に渡って持続できるか(持続力)を指す。時間のたつにつれ注意力は下がるのが常で、これを疲労と言う。これに対し注意力を下げないようにする努力、野力を集中、忍耐等と呼ぶがこれをは体力と精神によるものです。とくに後者の要素が大切で本検査ではこれを重視します。
検査の構成
本検査は、⑴”動作的特性”、⑵”心理的特性”から成り、⑴、⑵の機能の結果については診断ポイントにあなたの評価が記してあります。機能、特性が人並みか優、劣の何れかであるかは、表面左のグラフを見ればすぐわかります。*印表示が右方にある程よいのは言う迄もありません。逆に表面左のグラフの評価で*印が(ー)側に多くあれば心配です。
更に詳しい事は、動作的特性については上に心理的特性については下に記載されているから見て下さい。
本検査は、被験者の欠点、短所を見つけ出す事を目的としている。長所は放っておいても問題ではありませんが、欠点は放置すると事故のもととなるので、よく知って補う様に努力して頂きたい。不快がらずに、欠点、短所の指摘を甘受して反省される様、被験者にはお願いします。
動作的特性の読み方
動作的特性は、これから運転しようとする時、いかに心がはたらくかの優劣をさすので安全運転には大切です。これが(ー)側、即ち劣るという事は作業に鈍であると言う事で、遅かったり誤りがあると言う事になります。
注意力

正しく(誤らず)物を見、反応する事が出来るかどうかを示します。
持続力

注意力が長く続くかどうかを示します。
慣れの早さ

新しい操作に慣れる事が早いかどうかを示すもので、要領のよさ、のみ込みのよさを言うと考えてください。
判断力

周囲の事態を見極めて、その場に応じた正しい判断をくだす必要があります。
安全性

安全運転にとって、ムラ気は絶対に禁物です。
心理的特性の読み方
心理的特性とは、被験者の性格や態度を指すもので、人間のものの考え方を指すと考えてもよい。交差点で、信号のかわるのを待ちきれずに、発進するかどうかは周りの状況にもよるが、その人の性格による所が多い。高速道路で多くの車が自分を追い抜いて行く時、心がイライラするか、気にならないかは、その人の性格が大いによる。交通事故の発生と運転者の間には著しい関係があります。
短気・あせり

短気・あせりの尺度値が右寄りなら平静で落ち着いており、左寄りなら短気とあせりがあるのを示します。短気・あせりは事故を引き起こし易いので、特に注意すべきです。
責任感

無責任でなければ、責任感が高いと言う事です。事故発生率は、すべて責任感に関係すると考えられます。無責任な人は身が軽く、慎重さを欠き易い。これも又、注意すべき特性です。
根気・忍耐

根気・忍耐を欠くは、我慢が足らぬ事を言うので無責任とも関連します。何事にも忍耐は大切で、混雑する路上でイライラするのは、根気・忍耐の欠乏によることが多い。この項目は安全運転には重要です。
社交性


社交性を欠く、他人との付き合いは、日常生活では勿論大切です。これを欠く人は、道路上で、自分一人が走っているわけでもないのに外部事情に腹を立て不快になることがある。前後に多くの車が走るのは一つの社交の場と考えるべきです。
積極性

消極性とは何事をやるにも自ら進んでやろうとしない傾向を言います。消極的な人には時には慎重になるかもしれないが、同時にせきにん、忍耐、努力を欠くもとになるので安全運転の継続、確保には良くありません。
大胆横着

大胆横着が危険なのは言う迄もありません。”こちらが先に出れば先方は引き込むだろう”という考え方は横着だし、自動車の走行ではいつも大胆横着は危険のもとです。人は恐れを知らねばなりません。
遵法心(法律を守る心)

遵法心低いのも又危険です。時には法律は規則ずくめで人を不自由にするが、お互いの安全のためには、相互の法律遵守が必要なのです。”法律を守っていては何も出来ない”等と言う考えは大いに危険です。
精神的不健康

精神的不健康は、頭痛や不眠、肩こり等と関連するもので望ましくありません。精神的不健康だと周囲の人や物の全てが不快に見え易く、感情的爆発や憂うつを生じ易い。又、注意力を低める事にもなります。
終わりに
ここに述べた13の特性は、いずれも安全運転には不可欠で、相互に関連するものです。
98項の質問に答えて頂いたが”はい”、”いいえ”のいずれかに決められない項目の多い人は、多分傾向がつきにくいので余りよろしくない傾向である。この傾向のある人については表面、最下段の診断ポイントにあなたの性格特性と”動作的特性”、”心理的特性”の評価を記してあります。参考にして下さい。
読んでわからない文章や意味については、遠慮なく適性検査係員にお尋ね下さい。この適性検査システムの作製には、コンピューターによってのみ可能な大量、且つ、複雑な分析過程が含まれており、又、採点評価についても極めて複雑な計算過程が用いられております。これによって客観、妥当性の得られている事をここに附記します。ここに打ち出された内容が、あなたの将来の安全運転に役立つことを祈ります。